なら国際映画祭2010回顧展
ローマで母親と暮らすメキシコ人とイタリア人のハーフの少年が、数日間メキシコの海で、父親と過ごす物語。都会で育ってきた少年にとって、個人で漁業を営む老人のもと、父とともに海で生活することは大きな変化となった。背景に広がるのは、世界第二位の広さを誇るメキシコのサンゴ礁。自然と人間とが共存する生活の中で少年が学んだのは、机に向かって覚える勉強の内容ではなく、体で覚える「生きる」ということだった。限られた時間の中で、父親は息子へ限りない愛を注ぎ、親子は笑顔で戯れる。しかし、別れのときは確実に近づいていた...。この作品は、極力言葉に重きを置かないことで、映像のクオリティをより際立たせている。また、ゆっくり時間の流れる海上バンガローに広がる青い海と、日焼けした肌のコントラストがなんとも美しい。環境破壊に対する非難を浴びせるような論争的な作品ではなく、人間の自然な一挙一動をじっとみることで、登場人物の心情を考えさせられる作品。なら国際映画祭2010最優秀賞(ゴールデンSHIKA賞)受賞。
9/17 18:30 | 奈良まちセンター市民ホール(google map) | 500円 |
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〈Director〉PEDRO GONZLEZ-RUBIO
〈Screenwriter〉PEDRO GONZLEZ-RUBIO
〈Cinematographer〉PEDRO GONZLEZ-RUBIO
〈Editor〉PEDRO GONZLEZ-RUBIO
〈Producers〉JAIME ROMANDA / PEDRO GONZLEZ-RUBIO
〈Underwater Cinematography〉DAVID TORRES / ALEXIS ZAB
ベルギーのブリュッセルで生まれ、ロンドン映画学校のコミュニケーションサイエンス学科と、フィルム学科の両学科を卒業。2005年から“TORO NEGRO”ドキュメンタリー製作に準ディレクターとして関わり、今作品が本人初監督の作品となる。この作品は、マイアミ映画祭や、モレリア国際映画祭など数々の大会で受賞。
種類 | 前売・当日 | Pコード | 内容 |
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一回券 | 500円 | 558-230 | 各上映作品 |
パスポート | 1,500円 | 463‐026 | チケット引換所にてパスポートをご提示の上、ご希望の上映作品チケットと引換。 ※『ふるさとを考える』は入場不可。 |